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釣り場 : 大分県

Writer : 編集部

Residence : 大分市

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猪熊博之流 寒グロ期のマキエ

2018年 1月 21日 5時頃

先日、瀬渡しの船長と話している時に聞いた話では、「極力マキエのドカ撒きをしないようにとアドバイスするようにしていますが、その意味が分かっている方が少ないように感じます」とのこと。そこで、今回は、何故寒グロ期はドカ巻きしない方がいい場合が多いのかを考察したい。考察にあたって、マルキュー・インストラクターの猪熊さんにアドバイスを頂いた。

猪熊さん(以下=猪熊)=寒グロの時期になると極端にエサ盗りが少なくなり、動きも鈍くなります。そのため、梅雨グロの時とは違い、クロの口元に届くマキエの量が変わってきます。具体的に言うと、梅雨期は、1投にマキエを撒く量を例えば100としたら、30程度しかクロの口元に届いていないとすると、寒グロ期は、60〜70はクロに届いているといった感じです。エサ盗りが少ない分、下層へ沈下して行く途中でマキエが食べられることが少なく、クロがいる深ダナまでマキエが残っているのです。そのため、高活性のハイシーズン時の様にマキエを打つ量が同じだと、クロがお腹を満たし動きが鈍くなってしまって、クロがツケエにたどり着く確率が低くなってしまいます。ゆえに、マキエの打ち方を考えなければ行けません。

ー具体的にはどういったマキエの打ち方が必要ですか?

猪熊=この厳寒期にいつものリズムでマキエを撒くとすると、クロがすぐにお腹を満たしてしまって食いが鈍くなってしまいます。そこで、通常使っているマキエを使用する場合は、いつもよりマキエの打つ量・回数をセーブした打ち方が必要です。でも意外とこれって日頃の釣っているリズムを変更することができず、気づいたらいつものようにマキエをしてしまうケースが多々あります。こうなるとマキエを打ち過ぎになってしまいます。

ーでも、それではすぐに釣れなくなって、数を狙うことができなくなりますよね。

猪熊=そこで、私はいつもより軽い集魚剤を入れて、縦に拡散するマキエを作り、クロのタナまで届くマキエをセーブするようにしています。具体的には、寒グロ期には沖アミの生3角(3㎏板)に、マルキユーの「グレパワーV9スペシャル」、「グレパワーV 10 スペシャル」、「浅ダナグレ遠投」を各1袋ずつ配合したマキエで、寒グロを狙っています。

ー寒グロ期と言えば、深ダナと予測して、比重の重いマキエを選びがちですが、軽い集魚剤を選ぶのですね?

猪熊=そうです。この配合は非常に軽いマキエと比較的比重の重い配合がバランス良くブレンドされているため、縦に拡散します。逆に言えば、深ダナまで届くマキエが少なくなりますので、クロのお腹をすぐには満たすことができません。また、軽い配合をブレンドしているため食い気があるクロがいた場合には、浅ダナまで浮いてくる可能性も十分期待できます。この方法ならいつものリズムでクロ釣りを楽しむことができるばかりか、クロを満腹にさせることのなく、あわよくばクロを浮かせて釣ることもできます。

ーなるほど、集魚剤の選び方一つで、釣り方を変えずに季節毎の釣りに対応できるのですね。

猪熊=最後に、この配合でマキエを作る時に、混ぜる順序があります(左図を参照)。この順序で混ぜることで、V9の赤い粒子が沖アミに付着して、赤く染めることができます。この赤く染めることで、活性の低いクロの食い気を呼び覚まし、警戒心を和らげますので、ぜひお試しください。

ー最後になりますが、マキエを混ぜる前に、沖アミはできるだけ砕いた方がいいですか?

猪熊=ある程度砕くようなイメージで大丈夫です。沖アミを3等分した時に、比重の大きい部分の胴部分が先に沈んでいき、次に尾の部分が沈み、最後に頭が沈んでいくイメージになります。このように、沖アミも縦に拡散するように砕いていただければ大丈夫かと思います。クロを釣るのが難しい時期にはなっていますが、食わせるのが難しい時期となってきているだけあって、面白いクロ釣りができます。諦めずに良型グロを狙って下さい。

ー大変ありがとうございました。

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