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釣り場 : 大分県

Writer : 編集部

Residence : 大分市

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藤河内渓谷でヤマメ釣り 一足早い夏を楽しもう

2017年 4月 30日 15時頃

4月30日、快晴。待ちに待ったゴールデンウィークに入り、様々な釣り物が増える中、日中の暑さ故に夏の雰囲気を感じる機会が増えつつある。昼間の暑さと連休の人の多さから逃げる様に、私は4月末に佐伯市は宮崎県の県境にある藤河内渓谷を訪れていた。

3月1日よりヤマメ釣りが解禁されて、早いことでもう2ヶ月が経とうとしている。藤河内渓谷近くの遊漁券販売店を訪れると、「今年は5月からキャニオニングがあるから思う様にヤマメが釣れなくなる可能性がある」といった趣旨の説明を受けた。マップを見ながらキャニオニングコースを見ると、ヤマメを釣るポイントと被っているエリアは見当たらず、特に影響は無いものと考え快諾した後、遊漁券を購入して渓谷へ入ると、まずは手順通り下流から釣り上がる。渓谷の最下流では残念ながらヤマメの姿は見えずチェイスもない。少しポイントを変えてみながらキャストをしたが、やはり反応が得られないので即移動を開始。次は最下流から約4㎞上流のポイントへ移動。ここは渓谷中流域。大型の岩と小型の岩が複雑に入り組んだ少しテクニカルなエリア。岩陰を好むヤマメの習性上、このポイントでは岩と岩の隙間を縫う様にミノーを通して来る。狙い目としては、岩と岩の小さな流れ込み。落ち込み際にある流れに的を絞りミノーをヒラ打たせる。すると、流れの中から小さな影が大きな岩陰の隙間から飛び出しルアーを捕食し反転する姿を捉えた。サイズは小さいが、大変綺麗なパーマークがはっきりと出た個体。やはり今年も魚の状態は良い様だ。

歩きながらルアーを通すラインを考え、ミノーイングでテンポ良く小場所を打ちながら少しずつ釣り歩く。ミノーイングの場合、ここで出るのか? と疑わしくなるほどの小場所で出ることも多い。ミノー主体の釣りでは、高速で全体を幅広く探れる事から、人が打っていないポイントを攻めていく釣りが展開できる利点がある。サイズアップを目指し、更に上流を歩く。幸いにもヤマメの活性は活発な様で、この時期には珍しく頻繁にライズやヒットもあるものの、サイズはあまり変わらず。時刻はすでに昼過ぎ。先行者が入った形跡が何ヶ所もあり、やはりここ一番のポイントはことごとく不発に終わる。大変スレやすいヤマメならではの悩みである。特に深さのある落ち込みは、大型の個体が付きやすい事もあり、サイズ狙いは厳しいか。そこで思い切ってスレていそうな場所へのアプローチに変化を付けて通すことに。例えば、人が思いつかないラインを意識したり、人がアップに打ちそうな場所へアプローチする時にあえてダウンストリームやクロス気味に投げてみる等工夫を凝らしてみると、早速その効果が見られ、大場所で素直な魚からの反応が得られる。やはり大場所や水深の深い場所では、少しサイズが伸びる傾向にあるようだ。

こうして、打たれている事を前提とした展開にも楽しみがある事に気付きながら最上流の行き止まりに近づいた時、何気無く投げた小岩と小岩の僅かな隙間を狙ったキャストで思わぬヒット。どうやらそこそこ型の良いようで、手応えを感じる。少し大きそうだ。このサイズが今日1番のサイズとなった。まだまだ、痩せており細いが更に暖かくなるにつれ、体高も大きくなる事を考えると今から楽しみだ。

最後は中流域の行き止まりとなる大きな沢を軽く打って3匹程追加し、ポイントはまだまだ複数あるものの、日没が近い事もあり今後の楽しみに取っておくくととした。今回の釣行で、先行者が入った後でも釣り方や少し工夫を凝らせば釣果が伸びる事が分かった。また、流れを利用したルアーの方向転換やフォール中のヒラ打ちのイメージなど、この釣行を通して考えさせられたものは多い。何度足を運んでも、初めて経験する事ばかりで相変わらず渓流の奥深さには感服するのみだ。自然に囲まれながら一対一で楽しむ駆け引き。また釣り上げた際の宝石のようなパーマークにそれまでの苦労を忘れさせてくれると共に楽しい思い出がまた一つ出来る訳だ。

夏が本格的に始まれば、更に楽しさに拍車のかかる渓流のミノーイング。あとは5月から始まるキャニオニングの影響だが…。不安と楽しみが入り混じりながら、まだ見ぬ渓流の女王に思いを馳せる。

Text & Photo by 伊水 衣鳴

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