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No.10
底物釣りと言うと何かと敷き居が高く、取っ付き難いイメージである。巷では、「シロートが行っても釣れるもんじゃない」とか「潮が読めないヤツは行っても釣りにならない」など言われる傾向がある。とは言え、兵(つわもの)がひしめくクラブの門を叩くほどの勇気もない。そんな超初心者に向けた企画で始まったのが、この「いこうゼ本石」だった。本当に超の付く初心者の視点から、底物釣りを分かりやすくお伝え出来れば幸いだと始めた企画であったが、そんな無謀な企画にここまで付き合って頂いた上野さんには、この場を借りて心より感謝の意を捧げたい。今回は、今後も底物釣りを楽しんで頂くためのアドバイスを頂き、上野さんに最終回をしめて頂きたいと思う。
上野さんも二十年前は初心者でした。それから紆余曲折はあるにしても、今までイシダイ釣りを行っています。それだけ楽しい釣りなのですか?
私にとっては最高の趣味です。趣味が高じてショップのオーナーにもなってしまいました(笑)。この趣味は一生やり続けても飽き足らない奥深さがあると思います。
そんな上野さんから、「これからもイシダイ釣りを楽しみたい」という初心者へのアドバイスはありますか?
まずは安全に気を付けることでしょう。底物釣りが楽しめる磯は、非常に危険をともなう場合もあります。船長の言うことは必ず聞き、無理のない釣行計画を立てることが最優先です。後は、経験をいかに積むかでしょうか…。場数を踏むといろいろな状況に対処できるようになるし、それだけ奥も拡がります。私も未だに「あの人は上手いな?」と憧れる人がいます。そんな釣り人に成れたらと思いながら、イシダイ釣りを続けているのですが、なかなか…。
イシダイ釣りは私から見ても敷き居が高いと思いますし、通常の釣具店では釣りのアドバイスもなかなか頂けません。やはりクラブへ入った方が、上達への近道なのでしょうか?
いいクラブ、いい先輩に恵まれることだと思います。大分県にもいろいろなクラブがあるので、自分にあったクラブを見つけられれば最高ではないでしょうか。その中で疑問を解決していくのが一番早いと思います。
でもそんなクラブが分からないという初心者の方も多いと思います。
後は、当店のような専門店で自分にあった先輩や仲間を探すことです。ショップのオーナーさんなら、ある程度の疑問は解決してくれると思いますので、そんなお店を探すことでしょうか…。いずれにしても、イシダイ釣りを更に面白く奥深いものにするのは、良き先輩や良き仲間に恵まれることだと思いますよ。イシダイ釣りは、趣味です。これで飯を食っているという人はほとんどいないので、趣味と割り切って、ご自分でできる範囲の楽しみを見つけることだと思います。
最後にイシダイ釣りを一言で言い表わすと…
日々の生活の中に、だんだんと楽しみというものがなくなり、時に砂を噛むような気持ちに落ち込んだりします。そんな時、決まって私は家の中で好きな石鯛竿を継いでから静かに構えてみる。「グッ」と竿尻を握り、穂先を見つめると、言葉では表現出来ないもの(「闘志」と言えるのか…)が、ふつふつとわき上がって来る。イシダイ釣りとは私にとって「小さな野性に帰る時」かな…。
長い間有難うございました。
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