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コラム 釣り雑学

週刊つり太郎に掲載された過去コラム

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紅葉と産卵と命の連鎖

早くも11月、今年も2ヶ月を残すのみとなった。私の知人の釣り人は、メインをアユ釣りとしているため、友釣りシーズンを終えるとともに今度は山登りへと移行する。山登りといっても、そこは釣り人。沢を見つけるとそこへ降りて渓流のチェックも兼ねているという。そんな彼から「そろそろ紅葉が始まったので、ヤマメの産卵が見られるかも知れない。撮影できたら画像を送るよ」と嬉しいコメントが入った。もうそんなシーズンである。

環境の変化にともない、いろいろな魚の動きにズレが生じているのはご承知の通り。紅葉しかり、魚の産卵しかり、自然の機微を感じそれに順応する姿に逞しさを覚えるとともに、儚さも感じる。特に川に住む魚たちは、閉鎖された空間に住むだけに、大雨や日照りなど海よりも過酷な変化の中、命をつないでいる。紅葉と同じように自らの体を婚姻色に染め、最後の力を振り絞って産卵する姿は感動すら覚える。命の連鎖、次の世代へのバトンタッチ。

海の方に目を移すと、これから迎える冬に備えて、体力を蓄える荒食いのシーズンを迎えている。圧倒的な遊泳力で小魚を狙うブリ。その猛撃を数とすばしっこい泳ぎで避わす小魚。孵化してからここまで生き延びてきた魚だから知恵もあり動きも素早い。そんな死闘が日々繰り返される海も、秋真っ盛りなのだ。私にとって秋とは、命から命へのバトンタッチが間近に見れるシーズン。釣りを通してそれら自然を感じることで、私の秋も深まる…。

  • 2019年11月08日(金)10時30分

本格的な釣りシーズン

季節の変わり目になると、必ずといっていいほどこの話題が上がってくる。釣り期のズレである。以前もこのコラムで書いた通り、アユの産卵期は大分県に限って言えば確実にズレている。そして、それに呼応するように他の魚の釣り期もずれ込んでいるのが昨今の状況である。つまり、本格的な秋の釣りシーズンはこれから。もう11月であるが、これからが本来の秋の海となるはずである。

過去10年ほど前の本誌を振り返ってみても、10月の磯はまだまだエサ盗りが多く、初心者には難しいシーズン。ところが、11月になると一気にクロの動きも活発化し、それにともないルアー釣りでの青物も活況となる。ちょうど水温が徐々に下がり、水温20度を切る頃から一気にスイッチが入る。あとはいつそれが来るか…。

我々釣り人は、初めて魚を掛けた瞬間からその虜になってしまっている。そして、もっと釣りたい! との欲求が道具や仕掛けの工夫へと発展し、はたまた自然の摂理にまで思考が及ぶ。なんとも奥深く壮大な趣味である。近年は環境の変化も考慮し様々なことを考えながら釣り場を選定している。おそらくもっと釣りは進化し、もっといろいろな情報を欲するのかも知れない。釣りたい! この気持ちが釣り人をそこまで掻き立て、行動させてしまう。

これからは毎日情報とのにらめっこ。釣れた情報は過去のことと捉え、それから先を想像する。果たして釣行日に釣れてくれるかが問題だからだ…。思考は巡り回っている。

  • 2019年11月01日(金)10時07分

死滅回遊魚が死滅しない

秋になると人間が過ごしやすくなるばかりか、いろいろな魚が活発となり、釣りシーズンが最盛期となる。この頃になるとカマスやサヨリ、メッキアジなどを狙う釣り人も増える。メッキアジは、大型のアジ科の魚であるロウニンアジやカスミアジなどの幼魚の総称。そして死滅回遊魚と言われることもある。

「死滅回遊魚」とは、黒潮や台風の影響で日本近海の海に流されてきた魚を指す言葉。本来であればその地域にはあまり生息していないが、流されていつの間にか来てしまった魚たちだ。そして「死滅」と呼ばれるように、本来の生息域ではないために、冬になり水温が下がるとそのまま死滅してしまう。ところがこの死滅回遊魚が近年は死滅せず、居着いているのでは? といった話も増えている。

別府湾では、ルリスズメを始め、南方系のスズメダイを見かけることも多くなり、冬場でも釣れる。春にメッキアジが釣れることもある。どう考えてもおかしい。もはや死滅回遊魚とは呼べない状況になって来ていると感じている。これはなにも釣り人だけの話ではなく、ダイバーたちも海の異変を訴えることもある。「南方種が越冬するのを見たのは初めて」とは10年以上潜り続けているダイバーのコメント。

当たり前のことが当たり前ではない時代になっている。冬場も堂々とメッキアジ釣りが楽しめる一方、今まで釣れていた魚が釣れなくなることも…。環境の変化がそく釣果に変わる釣りは、その変化を如実に感じてしまうこの頃。

  • 2019年10月25日(金)10時00分

秋の釣り人

朝晩が涼しくなり、スカッと抜けるような青空も見えるようになってきた。秋本番! 徐々に山々の木々も赤く染まり始め、海の魚も一気に活発化するシーズン。松尾芭蕉は秋を~秋深き 隣は何を する人ぞ~と読み、秋の人恋しさを詠ったが、釣り人であれば解釈が異なる。いつまで経っても釣れない自分の竿とはうって変わり、隣の人は竿を曲げ続ける。~隣は何を する人ぞ~…。

また別の例もある。同じに船に乗り込んだ隣の釣り人。アタリが遠のいた時には、必ず隣でごそごそしている。~隣は何を する人ぞ~…。つまり、釣り人は隣が気になって仕方ないのだ。かく云う私はもっと酷い。気になり始めるといても立っていられず、すぐに隣の人に声をかけてしまう。「今どうやって釣ったのですか?」

秋のスカッとした空、徐々に水温も低下し始め、魚の適水温に近づいて来る時期。一気に各魚種の動きも活発化し、海の中がにぎやかになる。しかし、これも一時の宴。すぐに水温が下がって、今度は魚の動きが鈍くなる時期となる。本当に釣れるシーズンは一瞬。あとは、どうにか工夫して釣るわけだ。だから隣の釣果も気になるし、新しい釣具の情報に思わず耳を傾けてしまう。ハァ~釣り人の性とは…。

これも大きく見れば、一瞬である。小林一茶は~露の世は露の世ながら さりながら~とこの世の儚さを詠った。この一瞬を楽しむのが日本人ならば、大いにこの秋の釣りを楽しみたいと思うこの頃…。

  • 2019年10月18日(金)10時03分

ハリの種類と専門性

先日、初心者の方からこのようなご質問を頂いた。「ハリの種類がいっぱいありすぎて、どれを使えばいいか分からない」。ごもっとも…。釣具店へ足を運ぶと、ハリだけで結構なスペースを確保し、いろいろなハリを並べていることをが分かる。対象魚になっている数だけ、いや対象魚の中でも釣り方によってハリが細分化された結果、膨大な量のハリが存在する状況となった。とても全てを試すわけにはいかない。ましてやどれを使えばいいか分からないわけだ。

そんな時は、対象魚が分かっていればその魚名の付いたハリを、対象魚を決めていない場合は、とりあえずチヌバリを使ってくださいとお答えした。当たらずとも遠からず。本来はハリの種類毎にいろいろな使い方があるが、後は自分にあったハリを探して頂くしかない。

このハリでも分かるように、現在の釣具は細部に渡って種類が多い。それだけ次から次へと新製品が開発されている。いわば先輩方の工夫や知恵が新製品へと具現化されている。釣具店に並ぶ商品は、いわば工夫の賜物であり、最先端の釣り文化だとも言える。だから見ているとワクワクする。

では、チヌ釣りでグレバリを使うと釣れないかといえば、そんなことはない。条件次第では全然釣れる。しかし、条件が悪いとなかなか難しくなる。専門のハリや道具とはそのように釣れる確率を上げてくれるもの。釣りは、どれだけ釣れる確率をアップ出来るかが勝負である。自然と専門の釣具に目が向いてしまうのも致し方なしか…。

  • 2019年10月11日(金)10時54分

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