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コラム 釣り雑学

週刊つり太郎に掲載された過去コラム

記事一覧

大寒波と魚の迷走?

先週末は、大寒波の襲来で東日本を中心に大雪に見舞われた日本列島。北西の風に体の芯から冷えた週末となった。この影響で、釣行予定もキャンセル。釣りと天気は切っても切り離せない。

日本だけに留まらず、ヨーロッパでも寒波の影響で大混乱。イタリアやポーランドでも氷点下、ロシアのモスクワ周辺で-36.2度を記録したとか…。これも一昨年、昨年と猛威を奮ったエルニーニョの影響。世界各地の異常気象に、例年通りの有り難さを心底感じるこの頃。

ところで、この寒波で魚も寒いのでは? と思っていたが、海水温が高めとあり、まだまだこんなものでは冬は来ないといった雰囲気で、まだエサ盗りも見えるし、ハゴイタも泳いでる。表面水温は下がっているが、中層はまだ温い。この海の迷走ぶりにはどうしたものかと頭を悩ませるばかり。年を越したメッキアジ、まだ釣れるハゴイタ、深島沖でヤズの数釣り、ようやく入ったカマスなどなど。どれも秋から冬にかけて見られる釣果に、とても年を越しているとは思えないのだ。

この状況に、各地で「釣り難い」といった声が聞こえる。ところが、とある船長は「今までの釣りで釣れないなら、違う狙い方をしないと釣れる訳がない」と言う。異常気象には自分にとって異常な釣りで対抗する。ハリスやリーダーを極限まで細くしたり、逆に太くしたり…。魚が迷走しているのか、自分が迷走しているのか分からなくなる。

  • 2017年01月20日(金)09時24分

今年の初競りに思う

明けましておめでとうございます。本年も本誌をよろしくお願いいたします。今年の正月は天候もよく非常に過ごしやすい正月となった。各地へ釣りに出かけた人も多く、釣具店さんでも賑わいを見せていた。

5日、マグロの初競りが築地市場で行われ、青森県大間産のクロマグロ(212kg)が7420万円で競り落とされた。なんとも豪快なニュースであったが、このニュースに海外からは非難の声も上がっている。ご存知のようにマグロは絶滅の危機に瀕する魚種のひとつ。問題は、繁殖の準備が出来ていない3歳未満で捕獲される太平洋クロマグロは全体の95% にもなり、西太平洋で捕獲されるクロマグロの大多数が日本の領海で取られたものということ。釣りをしない人にはあまり体験として感じられないことが多いかも知れないが、釣り人だけに他の事象とも重なることが多い。

昭和57年より発刊しはじめ、今年で35年目を迎える本誌。年々取り扱う魚種が少なくなっていると感じるだけに、できる限りこういったニュースも取り上げていきたいと感じている。魚があっての釣り。魚がいなくなれば釣りはできない。そして、魚のニュースに感心をもって貰えるのも釣り人と漁業関係者のみ。だからこそ皆さんに知って頂き、他の方にも伝えて欲しいと感じる。

初釣りを楽しんだ方も多いはず。今年も皆さんが楽しい釣りが楽しめるように本誌もホッとな情報をお届けします。

  • 2017年01月13日(金)09時38分

クリスマスだから

先日見たニュースで衝撃的だった。試験的にコンビニで取り入れた自動レジサービスのニュースだ。バーコードリーダーが埋め込まれた買い物カゴに商品を入れる際にバーコードを読み込ませ、レジにて自動的に会計できるといったシロモノ。アメリカでは試験的に無人店舗サービスAmazon Go が開始され、ますます買い物において人と人の繋がりがなくなっていくような感じがする。

とはいえ、人が関わらない物は全くない。商品には作りての思いが込められ、小売店ではそれを如何に購入者へ届けるかの試行錯誤が日々繰り返されている。見えないところに必ず誰かが携わり、それで生活している人がいる。

クリスマス間近となり、釣具店でもクリスマスセール真っ只中。どれにしようか頭を悩ませている影で、釣具店のスタッフの苦労を感じてしまう。釣具店のスタッフたちが頑張っているお陰でクリスマスセールもあり、我々も楽しくお買い物ができる。また、遊漁船の船長さんたちがクリスマスや正月でも休まず出船してくれるから、我々もその日を有意義に楽しむことができる。見えないとことで人は繋がり、その繋がりがゼロになることはない。

どれだけIT が進化しようが、その影にいる人たちへの感謝は忘れたくない。何せクリスマスなもので…。いつも自分のことに精一杯の私も、この日だけはいろいろな人に感謝を捧げるつもり。もちろん本誌愛読者の皆様なら尚更。皆様に良いクリスマスが訪れますように…。

  • 2016年12月23日(金)12時01分

パターンの変化

数十年前に釣れていた状況と今の状況を比べると、やはり大幅に釣果が変わっている。昔は秋になると投げ釣りにカレイやアイナメが釣れていたが、近年の秋は大幅に遅れて12月頃から釣れるのが通年のパターン。またメッキアジにしても10月中旬頃から釣れていたが、これも12月頃から釣れるパターン。他にも、アジ、タチウオ、メバルなど大きな差が生じている魚は全体的になっている。

気象庁の発表では、「日本の南、東シナ海では、10月の平均海面水温が、解析値のある1982年以降で最も高くなりました」とのこと。この影響が日本全体の漁獲高や釣果に影響をあたえている。この影響で、年末年始の祝肴の値段に差が出てくるのではと危惧している。

大きなウネリの中で、状況は日々変化している。連動するように対象魚も変化している。それに連れて釣り方も変化している。魚の適応能力が勝つか、それとも釣り人の知恵が勝つか…。今まで通りの感覚、釣り方では釣れない回数が増えてくるかも知れない。

これらの状況を踏まえて、今年の私は年末年始に祝肴を手にするべく、釣果をメインに考えるようにしている。釣りたい魚ではなく、正月に必要な魚を求めて…。それはブリ。大分沖、佐伯沖、蒲江沖…。どの海域が一番確率が高いが日々にらめっこ。これに外気温の下がり具合を加味しながら日々の情報を探る毎日。魚のパターンが変わると、こういった豆な調査が必要になる。あ〜情けない。

  • 2016年12月16日(金)09時37分

魚の臭い

先日、ベテラン釣り師と魚の臭みについて話す機会があった。「クロが昔よりも臭みが少なくなり、食べたことがない人にあげても喜ばれる」とその御仁は言う。たしかに昔のクロよりは臭みが少なくなっているが、それでもやはり時期によっては臭う時がある。「その臭みが苦手という人もいるよ」と話すと、「でも臭みがなくなったら美味しくなくなる。適度な臭みが必要だ」との返し。ごもっともな話なのである。

極端な例として鮎のうるかが挙げられる。現在市販されているうるかには、内蔵のみで作るうるかと、内蔵に身を入れたうるかがある。臭みが強いのは内臓のみのうるかとなるが、「この臭みがないと美味しくない」と言う方も多い反面、「臭みが苦手」といった声も聞く。生理学的には、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の5 つが基本味と言われ、これに嗅覚、視覚、記憶などが含まれることで、美味しさを語る場合が多い。貴方にとってうるかはどうだろうか?

年末年始を迎えると釣りに出かける機会も多い。そして好釣果になればなるほど、その後の処理に困ることが多い。自分の家庭で処理できない場合には、ご近所さんに配って回る。必然的に喜ばれる魚が先になくなり、後に残るのはなかなか曲者の魚が残る。クロの臭みが減ってきたことで、この悩みが解消されるのは非常に喜ばしいことだ。そして、最初に配ってしまう対象魚として、イカ、アジ、マダイ、青物だろうか。クロ、チヌは…どうだろう?

  • 2016年12月09日(金)09時52分

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