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コラム 釣り雑学

週刊つり太郎に掲載された過去コラム

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魚釣りにはいい季節?

暖かい日が続いてくると、いよいよ春。花見やアウトドアスポーツを楽しむ方も増えてくる季節である。そのような流れからか、よく言われるのが「これから釣り人が沢山動くのでしょうね?」といった言葉。心の中では「今が一番動かないよ!」と叫んでいるが、空気を読んで「そうなんですよ!」と応えることが無難であることが多い。

一般の方からすれば上記ような認識であるため、少々困ってしまうこともある。「釣り初心者なので釣りに連れていってください」と言われる事が増えるからだ。季節も良くなり、アウトドアを楽しむには絶好のシーズンであることは間違いない。でも魚は一番釣れない時期。初夏にでもなれば、それこそ初心者でも楽しめること間違いないなのだが、今はダメ。1日竿を振っても、アタリがあるかどうか…。やはり魚が釣れないと楽しくないでしょ?

昔ならこう考えて、「もう少し季節が良くなったらね」と丁重にお断りしていた。しかし、近年は釣れる釣れないよりも釣りに行くという行為そのものを体験したい方もいるのだと考えるようになった。釣果はその後の話。実際に海に出かけるにはもってこいのシーズンだし、竿を出してみないと分からないものである。

釣りにはいい季節。人にとってなのか魚にとってなのかは、それこそ人によって異なる。大いに海風に触れて、波の音を感じて欲しい。そろそろGW の計画を立てる時期。家族で魚釣りは安近短でオススメのレジャーである。

  • 2017年04月14日(金)09時17分

魚はどこにいる?

一昔前、釣れなくて悄気げていた私に先輩の釣り師がくれたアドバイスに「釣りは第一に場所」という言葉があった。いくら上手な釣り人でも、魚がいない場所で釣り糸を垂らしても、やはり釣れない。腕を疑う前に釣り場を疑うことも重要とのアドバイスであった。これには妙に納得した。

では、魚はどこにいるのか? これはシーズンによって様々な移動をしていると考える。根魚と呼ばれるようなメバルやホゴは、定着率が高いと言われているが、それ以外の魚は季節やエサの状態によって移動を繰り返している。だから「この時期ならそろそろ○○が釣れるはず」といった言葉に代表されるように、時期によって場所が変わることをくれぐれも忘れないようにしたい。

徐々に水温が上がり始めるこの時期。それでもまだまだ水温が低いため、魚たちもできるだけ体温が奪われない暖かい場所を探していることは想像しやすい。だから太陽の光が差し込みやすいカケアガリの浅場や、逆に潮の出入りが激しくないトロ場など、この時期だからこそ魚の集まりやすい場所がある。これを知っているか知っていないかは大きく釣果を左右する。釣技の問題はその次なのだ。

昔、取材をさせて頂いた名人がこう呟いた。「オレもどこで釣れますか? って聞いてみたいよ。でもオレが聞くわけにはいかないだろう?」。名人でも聞きたい魚の居場所。これを探るには、細かなことは気にせず大雑把に捉えるのがコツ。大きく考えると、意外と見つかりやすいものだ。

  • 2017年04月07日(金)10時32分

春の釣り

先日、春の陽気に誘われて近所の河原を歩いた。普段車で通り過ぎる河原も、すっかり春の気配。至る所にツクシを顔をだし、春の訪れを告げている。見慣れない車が通り過ぎたかと思えば、路肩に横付けする。リアウィンドウに釣具メーカーのステッカーを貼っている。釣りの虫がうずいた釣り人だろう。いそいそと準備を済ませ、川岸へと小走りに向かった。道具立てからしてフライでオイカワなどを狙うのだろう。田舎なので、まだオイカワが釣れる川なのだ。しばらく釣りを眺めることにした。

春の陽気にキラキラと光る川面。振り子のようにしなるロッドから、ムチのようなラインが前に後ろにたなびく。シュッという合図とともに、フライがポイントへ飛翔。川の流れに沿うようにゆっくりと流れる。唐突に川面がピシャッと跳ねる。フライを尾ビレで叩いた! 次が本アタリだ…。静寂の中で心臓がドキドキするが、アタリは来ない。見切られたか…。他人が行っている釣りでこうも自分が興奮するとは思わなかった。釣りが分かって来れば来るほど、見ていて飽きない。釣り人の流し方、誘い方などでその人の性格が分かる。ちょっと早かったか…。そんな思いだったのだろう、しばらくしてその人は、釣り場を後にした。

キラキラと光る川面からオイカワが飛び出すことはなかったが、それでも面白かった。春のウキウキした気分、気候なども含め、これが釣りだと改めて感じた一日。釣れる釣れないはその次の話である。

  • 2017年03月31日(金)10時44分

桜の開花

3月も後半となり、そろそろ桜の開花予報が出始めた。今年の開花予測は3月25 〜 31日と月末とされ、各地でお花見の準備がスタートしている。

暦がそれほど普及していなかった頃は、自然変化から季節を感じ、農業や漁業に役立ててきた。大分県で有名な日出町にある魚見桜などはその典型である。また、最近では、津久見市四浦半島に咲く河津桜などを目安にする人も増えているのでは? 日々の中で気温や天候は分かっているので、徐々に春が近づいていることは分かっている。それでも桜が開花することで余計に春を感じるのは、視覚や聴覚など五感を通して春を感じることができるからか…。人間は自然の中の一部、自然の営みには逆らえない。

釣りを始めることで、自然を感じる瞬間が多くなる。今まで気付かず過ごしてきた出来事が、突然ものすごく意味があり貴重な出来事であると思えるのだ。冬枯れし土と化した養分が、雪解け水とともに川に流れ込み、海へと注ぐ。その栄養分で海が豊かになり、また何億もの生命が命を繋ぐ。季節を通していろいろな魚に触れていると、否が応でもこのエコシステムの凄さに脱帽してしまう。

そして、また今年も桜の咲く季節を迎えた。いろいろな魚が産卵を迎え、また新しい生命に満ちた海が戻ってくる。大分沖では、ちょうど大型アジやヒラメ、良型マダイなどが釣れ、大いに船上を賑やかにしている。桜の開花とともに、釣りの喜びが増えるだけに余計待ち遠しくなるのだ。

  • 2017年03月24日(金)10時46分

日本 の 春告魚

南北に長い日本は、北の北海道から南の沖縄まで釣れる魚が異なる。それだけに地方独自の釣り方や呼び名が存在し、それがまた興味深くも感じる。

当然、日本各地には「春告魚」と呼ばれる魚がいて、魚種が変わってくる。一昔前なら北の春告魚は「鰊(ニシン)」だったが、近年はなかなか獲れなくなった影響で、代わりにメバルがそう呼ばれ始めた。一番分かりやすい「鰆(サワラ)」は、魚偏に春と書く漢字が当てはめられ、瀬戸内を中心に春告魚といえばサワラと決まっている。大分県ではもっぱらメバルが春告魚として馴染み深い。

鰊やメバル、鰆以外にも、兵庫県のイカナゴ、伊豆諸島のハマトビウオ、また、渓流釣りでは3月に解禁されることからアマゴやヤマメなども春告魚と呼ばれている。今も昔も春は待ち遠しいもの。魚の到来とともに春を感じる日本人の心を感じる。

長く寒い冬。先人たちはその冬をどうにかやり過ごし、体感としても暖かくなってきたのを感じ始めた頃、春告魚に出会うことで冬が明けたことを感じた。その喜びとともに迎えられた魚たちは、何よりも嬉しいごちそうだったと想像する。もちろん、今でもその気持ちは想像に難くない。1日粘って、ツケエが丸残りで上がってきていた日にはなおさらのこと。春告魚という呼び名は、そんな喜びに溢れる呼び名なのだ。三寒四温とともに一歩ずつ近づいてくる春。釣りをしながら貴方は何に春を感じるか?

  • 2017年03月17日(金)11時00分

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