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コラム 釣り雑学

週刊つり太郎に掲載された過去コラム

記事一覧

大水の魚の避難場所

昔から「大水の時には魚は岩陰に隠れてやり過ごす」と言われていた。中には、支流へ逃げるや落ちてしまうといった意見もある。これは魚種によっても変わるかも知れないが、主にアユやヤマメでの話である。

北海道大学の牧口博士らが10匹のヤマメ(サラマオマス:20~30cm)に発信器をつけたところ、大型台風による大洪水にも関わらず、1匹も流されることなく、いつもと同じ場所に留まっていたそうだ。また、岐阜県の土木研究所自然共生センターでは、実験河川で人工的に大水の環境を作ったところ、コイ類はワンド部分の巻き水になった部分に集まっていることが分かった。つまり、人間が考えている以上に魚は隠れ場所を知っているということ。

逆に言えば、洪水に耐えるためには、巨礫、流木、水草、氾濫源、ワンド、蛇行といった複雑な河川構造が必要になり、護岸などが行われた単調な河川では攪乱に対して脆弱になると考えられるとの研究結果も出ている。

また、もう一つの仮説、「支流に逃げる」も研究結果によって証明されている。普段は殆ど水量がない支流でも、増水時には水量が増し、魚の避難場所になっている。※この研究ではオショロコマとヤマメを確認。

一見無駄と思われるものが、実は重要だったといういい例。普段は変哲もない川が大水が出た時には絶対必要な場所になる。この考えは人間界の災害対策にも十分当てはまるはず。備えあれば憂い無しなのだ。

  • 2020年07月03日(金)10時06分

真夏の釣りの夢

1590年代に発表されたシェイクスピア作の喜劇「真夏の夜の夢」は、夏至の夜に行われた男女6人のカップルの話。いろいろなドタバタがあった末、見事3組のカップルが誕生するのだが、これが夏至の夜というのが粋なのである。これ以降、夏の恋はさまざまなドラマや映画で描かれることになる。夏だから、開放的になり盛り上がる恋。

これと同様に釣りも夏だから盛り上がるジャンルもある。オナガしかり、ケンサキイカしかり。シイラ釣りに熱くなる方もいらっしゃるだろう。夏だから、涼しい夜釣りを楽しむ方も増える。そんな夏だから味わえるドラマがもう目前となってきた。

昔、知り合いの方が夏に沖縄まで遠征してキハダマグロを狙った釣りを行った。数十万円かかった末、見事30kgクラスのキハダを手にしたその人は、「本当に楽しかった!これを釣るのが夢だったので、お金が惜しいとは思わない」と話していたのを思い出す。釣りをしない人からすれば、「そんなことに数十万も使って…」と思われるかも知れないが、その思い出は毎年夏になると頭を駆け巡るはず…。生きている限りずーっと…。そう思うと思い切ってそういった釣りをするのも悪くない。何しろ夏だから…。

夏にハメを外す、好きなことを思いっきり楽しむ。大いに結構!これがないと人生は味気ない。後になって思い出が残ればなお良し。これぞ真夏の釣りの夢ではないか。ただ、くれぐれもハメを外し過ぎ、迷惑はかけないように。

  • 2020年06月26日(金)09時48分

止まらないオナガの猛攻

「またバラした!」と隣の釣友がつぶやく。だから言っただろう? と密かに思う私。久しぶりの磯釣りで、オナガの猛攻にあっているのだ。一度体験した方なら分かるが、オナガの物凄いアタリは、名人でも10回掛けて5回穫れるかどうか…。その鋭い歯と遊泳力で、簡単にハリスも切られる。だからといって太くすると全く食ってくれない。え~い、こうなったら、バラシ覚悟で食わせて穫るしかないと腹をくくって挑む。

今年の大分県南では、オナガのバラシが例年以上に多発している。口太クロと似ている姿だが、全く別の魚。その鋭角的に引っ張り込むアタリに、最初は、「グ~…、ブチン!」と切られてばかりだった。得体の知れない魚。その引きに足が震えた記憶がある。一瞬の出来事であったが、その後レバーブレーキに切り替えたことで、どうにか最初の引きは耐えることができるようになった。

それからも問題が山積み。ただでさえアタる回数が少ないため、いざ掛かった時に鋭い突っ込みに対処できないこともシバシバ。でもその引きをもう一度味わいたくて、何度も通うことに…。今年はそのチャンスが飛躍的に増えているので、ぜひ今年はオナガ1本に絞って、磯に通い詰めていただきたい。

これぞ磯釣り。その醍醐味が味わえるのがオナガ。強烈な引きに頭が真っ白になり、体は思うように動かない。その感覚はいつまでも、何度でも蘇る。

  • 2020年06月19日(金)10時57分

ホタルが生息する川

そろそろホタルが飛び交う時期となった。早い地域では、すでにホタルが見られる時期となっているが、今年の私はまだホタルを見ていない。よく見かけるホタルは、ゲンジボタルとヘイケボタルの2種類がいるが、形が大きいゲンジボタルに対し、ヘイケボタルは光も弱く小型となる。おそらく「源平合戦」から付けられたのでは? と言われているようだ。
そのようなホタルだが、よく清流の代名詞として使われる。「ホタルの生息する○○川」。ホタルが生息する川は、汚れていない川であり、人間の生活にとっても安心。だからホタルは、環境の「警報装置」の役目も果たしてくれるそうだ。
我々釣り人は、絶えず水を見ると魚を想像してしまう。だからこそホタルの有無によって、今年の川の様子を占うこともしばしば。「今年はホタルが少ない。上流部で河川工事が入ったからだ」や、「入渓したポイントでホタルを見たので、間違いないと確信した」などがそれだ。つまりホタルは「釣果のバロメーター」でもあるわけだ。
前述したように、今年はまだホタルを見ていない私。近所の川は年々自然が後退し、葦の生い茂る環境に様変わりしている。投網を打っていた方が「何も掛からない」とぼやく…。今年はホタルを見れるのか? とちょっと心配になる。帰宅する際、自然と川辺に目をやりホタルを探す。暗闇の中浮遊する微かな光は夢か幻か…。

  • 2020年06月12日(金)09時13分

Withコロナのトラブル回避

ようやく非常事態宣言も解除され、今月中旬からは県をまたいだ移動の自粛も解除される見通し。徐々に普段の動きを取り戻しつつあるが、釣り場での問題はあちらこちら問題になっているようだ。

ある遊漁船の船長は、「初心者や家族連れで釣りを楽しんで頂くのは大いに結構だが、私の船の目の前に車を駐車されたら、仕事にならない!厳重に注意した」と言う。また他の船長は、「釣りに大勢で来て頂くのは本当に嬉しいが、楽しんだ後は掃除をして帰って欲しい」と言う。どちらも気にしていない(知らない)が故に起こってしまうマナーの問題だと感じる。

日本各地にある漁港、港などは各市町村、または地元の方々などが管理し、大切に使っている施設である。もちろん、そこへ釣りにでかけて行って釣りを楽しんで頂くことは問題ないが、それぞれにローカルルールがあるため、それを尊重して釣りを行って欲しい。そこが欠如してしまうことがトラブルの原因となる。コロナ禍で強制されなくても自粛できた日本なら、誰でもこれは理解していただけるはずだ。

こういったマナーの問題を啓発できていない我々マスコミにも原因の一つである。Withコロナでどのように釣りを楽しむかも含め、釣り人に伝えることが必要。転ばぬ先の杖ならぬ、トラブル回避の問題提起だ!一人ひとりのちょっとした気遣いが、釣り場を守ることに繋がるはず。

  • 2020年06月05日(金)09時22分

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