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コラム 釣り雑学

週刊つり太郎に掲載された過去コラム

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ボランティア活動

先週から日本列島を大寒波が被い、日本海側を中心に大雪となっている。ニュースで見た映像では、独居老人の家々をボランティアの方々が雪かきする姿が映し出された。自分の時間や労働を他の人のために使う姿に、敬意とともに真似ができないな〜といった感想をもった。

津久見市の四浦半島でボランティア清掃活動を行なっていた四浦半島を守る会を取材した時、現地の駐在所にお勤めのお巡りさんが話した。「釣り人の中には来る度にビニール袋でゴミを拾って帰る人もいるのです。本当に頭が下がります」。全ての釣り人がこのようなことができるはずもないが、そんな気持ちを少しでも持つ人が増えると、もっと暮らしやすくギクシャクした関係もなくなるような気がする。

新年となり早1 ヶ月がたとうとしているが、初釣りに出かけた釣り人からは、「釣り場が汚くてまずは掃除から始めた」といった声も聞かれた。誰もいない大海原の磯に夢を求めて上がったはいいけど、人の痕跡が残る場所に降ろされた途端、興ざめしてしまう。皆で楽しむ場所だけに、後から来る人の気持ちも考えて、帰る前には掃除をして欲しいと願う。

「ボランティア清掃はある種のパフォーマンスだ」と言われることもある。私個人的にはもちろんパフォーマンスであると考える。今の現状を伝えるには、これ以上のパフォーマンスはないと思うのだ。そして、後は参加者の気持ちの持ちようだ。同じ趣味を介する人同士、楽しい気持ちで参加したい。

  • 2012年02月02日(木)09時43分

釣具の楽しみ

早くも年が明けて1ヶ月が過ぎようとしている。この頃になると、釣り人がにわかに慌ただしくなってくる。大阪と横浜で開催されるフィッシングショーが間近に迫るからだ。本誌も大阪で行われるフィッシングショーへ取材に出かける予定にしているが、どんな新作が発表されるか、特に近年人口が増えているソルトルアーの新製品が楽しみである。

豊後水道でも近年はマダイや青物などが豊富に接岸するようになった。その影響で、スリリングなファイトを楽しむ釣り人も増えているが、反面底魚のカレイは年々少なくなっているように感じる。特に数十年前は60㎝級も釣れていた国東半島で、カレイの数が減少。大分県漁業の漁獲高の推移でも年々減少している様子が伺えた。増える魚があれば減る魚もある。環境が変化しているので致し方ないのだろう…。そんな変化に対応するべく投入される釣具は、釣り人の創意工夫がふんだんに盛り込まれているはず。どの商品も釣れるから商品化されている。あとは、自分の釣技の問題。

とある名人がこんな言葉を漏らしていた。「本当は、他のメーカーの商品も使って、思う存分魚釣りを楽しみたい。釣りを楽しむとは、先人の創意工夫を楽しむ作業でもあるが、立場上それができないのが悔しい」。釣具店に出かけるとと、それこそズラリと釣具が並ぶ。その一つひとつは多くの釣り人の叡智が凝縮されている。どれを選ぶか悩む。また釣具店で時間を潰す日が続きそうだ。

  • 2012年01月26日(木)09時46分

雨とアマゴと自然

1月16日は、久しぶりの雨の日となった。山間部では雪となった地域もあるようで、交通機関などにも多少影響があったようだ。とはいえ大分県の雨は久しぶりで、農業関係者には恵みの雨となった。近年は降れば豪雨、一旦降らなくなると乾燥日の記録更新と、メリハリがあり過ぎるような気がする。

大分県南の水温もようやく18度を下回り、これから寒グロシーズンに突入といえそう。とはいえ、釣り場によってはスズメダイやバリなどが釣れ、季節外れもいいところだと思う。数十年前の年末年始は蒲江の寒ブリ釣りで賑わったが、今年は別府湾でハマチ・ブリが大漁。その影響で一番需要のある年末商戦には価格が下落したとか…。何事もほどほどが大切なのだろう。

雨といえば山間部に生息するアマゴを思い出す。雨子・雨魚と書くように、パーマークの中に朱点と黒点の混じった体色は、雨のしっとりとした雰囲気よりも、幼子の水玉模様の洋服のようにも感じる。そんな雨魚を一目見ようと、雪山で渓谷を散策したことがある。雪化粧に清流の音だけが響く世界で、尾ビレをゆっくり動かしてエサを待つアマゴの様子は、「川の流れに身をまかせ」の唄の通りに感じた。そんなアマゴも久しぶりの雨に喜んでいるだろう。

我々人間も、魚も結局は自然の中で生活している地球の一部である。大自然の中、与えられた環境の中で必死に生きている。そんな姿が美しいとも思う。恵みの雨に久しぶりにアマゴに会いたくなった。後1ヶ月半で解禁である…。

  • 2012年01月19日(木)10時32分

お節料理と魚

本当に久しぶりにゆっくりとした正月を迎えた。1年間何かと忙しい毎日を送っただけに、久しぶりに親戚と交わす会話や食事は楽しいものでった。読者の皆様にもあけましておめでとうございますの挨拶から始めたい。

正月と言えば、お節料理である。好きなものが挙げれば伊勢海老や数の子、田作り、黒豆といったところか…。いずれも山の幸、海の幸が満載である。この中の数の子はニシンの卵を塩漬けや天日干ししたものだが、口の中でプチプチと弾ける音がなんとも言えない。「料理は五感で楽しむもの」といったような言葉を魯山人が言ったとか言わないとか…。お節料理は、目で楽しみ、耳で聞き、鼻で味をかぎ、口で食感を楽しみ、味覚で味わう料理が満載である。

数の子と言えば、縁起物として食べられるものだが、実はほとんどが日本のみで食され、ニシンの漁獲量が多い北米、ロシア、欧州などでは破棄することが多いとか…。時は江戸、8代将軍、徳川吉宗は「正月だけは、富める者も貧しい者も同じものを食べて祝って欲しい。」と願い、数の子をお節料理に加えることを推奨したことにより、現在のように庶民でも口にする料理となったようだ。ニシン漁は、北海道などで盛んであり、かの「ソーラン節」はこのニシン漁からできた唄。一時落ち込んでいた漁獲高も近年は回復基調にある。

寝正月と決め込み、ゆったりとした正月。そんな時、メールが一通届いた。「最高です」といった文字に魚を釣り上げた友人の画像が添付されている。そろそろ私も初釣りへ…。

  • 2012年01月12日(木)10時19分

2011の年の瀬

「いい釣りが楽しめた!」といった思いと共に今年の釣り納めも終えた。振り返れば、今年の釣りはチヌに始まりクロに終わった1年であった。夏にはマダイをよく目にした記憶が蘇る。帰宅途中に今年の釣りを振り返り、自然に楽しませてもらったことに大いに感謝した。

年の瀬である。「瀬」という字は、釣りにも馴染み深く、瀬を中心に釣りが組み立てられることは皆さんご存知の通り。百人一首の「瀬を速やみ‥」(崇徳院)でも使われ、1字決まりで札を取る名人級の人にとっても「瀬(せ)」という字は重要らしい。水しぶきを上げて流れてる急流を「瀬」と呼ぶが、この激しく流れる様子を年末のこの時期の慌ただしさに重ねあわせて「年の瀬」と呼ぶようになったそうだ。

瀬の上でいろいろな釣りを組み立てる釣り人にとっても、目の前にある水の流れの速さはもちろん、刻々と変わる状況に合わせて、頭の中でもすごい思想の急流が流れている状態。目に見える瀬だけならともかく、目に見えない瀬のことも考え合わせてみると、もうそれはスゴイ。そんな釣りの一投一投を覚えている人ほど、釣りの上達が早いと言われているが、私などは今年行った釣りを覚えていないからどうしようもない。思い出深い釣りをできるだけ多く残せるように、来年はさらなる精進をしなければと反省しきり。

大分県で釣りを楽しんでいると、水平線から登る朝日を拝むことが多い。来年も良い年になることを願うとともに、皆さんにとっても良い年でありますように…。

  • 2011年12月28日(水)11時11分

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