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コラム 釣り雑学

週刊つり太郎に掲載された過去コラム

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自然が変わる

「数年前はこの時期に、このような釣れ方はしていなかった」とベテラン釣り師が話す。「例年のパターンが通用しなくなった」との話も聞く。ネガティブな話の影で、ポジティブな話もある「ここ数年○○の地磯に行くと、決まってシマアジが釣れる」や、「青物が増えているので、釣行回数が増えている」といった話だ。

数年前までアオブダイといえば蒲江の深島でお目にかかる魚であったが、近年は鶴見でも当たり前のように釣れ始めた。まだキブダイは釣れないが、これも時間の問題かも知れない。バリはとうとう佐賀関半島を越え、中津港でも釣れるようになった。冬場の海水温がなかなか下がらないために、活動する期間も長くなっている傾向を感じる。そのため各地で磯焼け(藻場の減少)の話も聞く。

これだけ急激に自然界が変化している時代は、人類史上でもないのでは? 特に我々釣り人はそれを肌で感じる機会が多く、釣りをしない方たちよりは自然の変化を感じやすいと思われる。それだけに、そのような変化を感じそれを機会があるごとに身近な方々に伝えてほしい。

今年漁獲制限されたクロマグロは、急速な回復の兆しを見せている。ちょっとだけみんなで協力するだけで、自然は思った以上に回復する。それはわれわれ釣り人だけでは力不足である。一般の方々も巻き添えにしながら、自然の変化を感じ、何かしらのアクションを起こしてほしい。これも我々釣り人の責務だと感じているこの頃…。

  • 2018年11月16日(金)09時37分

魚の視力について

時折、釣り人との会話で「○○は目がいいのでルアーを見切られる」とか、目がいいのでいの一番に飛びついてくるといった説を聞く。はたして本当だろうかと疑問に思ったので、魚の視力について調べてみた。魚の網膜の視細胞密度と水晶体の焦点距離から計算してみた結果では、一番視力がいいのはカジキ類(0.56)、それからシイラ(0.5)、マグロ類(0.44 〜 0.49)。マダイは0.28,チヌは0.14、クロは0.13、スズキは0.12 と殆どが近視であった。これには訳があり、外洋ではプランクトンの数も少なく海が透き通っているため、遠くを見渡せた方が生存競争を勝ち抜ける。逆に近海ではプランクトンの影響で濁りが発生するため、遠くまで見通すことができない。嗅覚などに頼って捕食対象を探しているそうだ。非常に納得できる結論。

だから正確には目が良いのではない。興味をそそられる対象物を見つけるとその後ろを追尾して、それが食べられるものかどうかしばらく見極めている時間がある。これは視力が悪いのと、両目が離れているため、対象物との距離感がなかなか掴めないからだと思われる。

近年臭いを意識したワームや商品が開発されるのも理にかなっている。捕食対象物で臭いのないものはやはり食欲がわかないはず。逆に美味しそうな臭いをしていれば、格好が悪くでも思わず食べてしまう可能性もある。一考の価値があると個人的に悦に浸っているがいかがだろう。食欲の秋、今年は個人的に臭いに注目したい。

  • 2018年11月09日(金)10時02分

秋。ナブラが湧く

突然、静かだった海面がバシャバシャと賑やかになる。その面積は横幅50mほどだろうか…。これだけ魚がいるのかと驚くとともに、海の中で繰り広げられる壮大なドラマに思いを馳せる瞬間。ナブラだ!

秋は魚にとって重要な季節。これから迎える冬に備えて体力を蓄えるために、盛んにエサを捕食し始める。また水温的にも一番活発に動きやすくなる。船や磯釣りを楽しんでいると、シバシバ目撃できるナブラ。見ているだけで一気にテンションを上げてくれ、釣るゾーと気合いも入る。ナブラにはそんな力がある。

「ごめんねー。今ナブラを追いかけているのでまた電話してー」。船長に連絡しているとこういった答えが返ってくるものこの時期。ナブラが湧き、海がバシャバシャするのはほんの5 〜 10秒ほど。その後はまた静かになり、次に現れるのは遠く離れた別の場所。その一瞬が勝負となる。いかに海中の魚が壮絶なドラマを繰り広げているかが分かる状況でもある。釣り人もこのナブラを追いかける。鳥もナブラを追いかける。てんやわんやの状態。

昔、この時期に釣りに出かけた時に、友人は「ナブラが湧いたらいつでもルアーを投げられるように準備した」と自慢のロッドを見せてくれた。いざナブラが湧くと、その圧巻の風景に思わず口がポカンと空いて、何もできない友人。二人で大笑いした思い出が蘇る。画面を通してみるのと実体験では全然異なる。それがナブラだ!

  • 2018年11月02日(金)11時07分

獲った魚の3分の1…

2018年7月、「食用に獲った魚の3分の1 は捨てられている」とのショッキングなニュースが流れた。国連食糧農業機関(FAO)が公表した報告書によると、「世界の魚の3分の1 は乱獲されている。また捕えられた魚のうち35%は、人の口に入ることなく廃棄される」と警告し、世界的な気温の上昇で、海洋資源に頼る国が多い熱帯地域に棲む魚が、ほかの海域へと移動してしまうことも予想されていると発表した。

日頃、釣りの対象魚を追いかけている本誌にとってはかなり実感できる報告書であり、今後ますますどんな魚でも無駄にしてはいけないとの気運が高まりそうだと感じる。今年より遊漁者にも規制を求め始めたクロマグロの漁獲規制は記憶に新しい。現在このクロマグロの漁獲規制の影響か、アメリカのカルフォルニア沖にクロマグロの群れが久しぶりに戻ってきたとのニュースもある。ある程度の規制をすれば、まだ資源が戻る可能性もあるのでは?

駿河湾で獲れるサクラエビは、40年前から資源管理型漁業を行っている。限られた資源を残しながら漁獲する方法として有名だが、今年は30年振りの不漁となっている。資源管理でも環境の変化には対応できないのか?

馬肥ゆる秋。やがて到来する冬を前に、各魚種が荒食いを始めるシーズン。食べる分だけは持ち帰り、後はリリースするように心がけたい。取り尽くしてしまえば、翌年は楽しめなくなるのは自明の理だ。

  • 2018年10月26日(金)09時31分

クロ釣りの季節

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磯に打ち付ける波音。単調に繰り替えされる中、私の頭の中はグチャグチャになっている。どうやって釣ればいいのか分からない。五里霧中。頭に霞がかかって何も見えないし分からない。朝から隣では釣れているのに、私には一向に釣れないのだ。

こういった時は、ゼロからスタートすることに決めている。タナ2 ヒロ半にセットし、今から釣りを始めるつもりで考え直す。こんがらがった糸をゆっくり解くように、今までの思考を全て捨てて、ゼロからのスタートだ。意外とこれで落ち着くことが多い。人ぞれぞれ、自分を落ち着かせる方法はあるだろうが、私の中ではこれが一番。

いろいろなことを考えさせられるシーズンがやってきた。磯釣りのシーズン。全ての魚の中から対象魚であるクロを釣り分ける釣り。ゲーム性は釣りの中でも随一といえる。なんといっても潮が読めないとなかなか釣れない。またタナボケしても釣れない。この釣りに狂ってしまうと、他の釣りが目に入らなくなる。本当に罪作りな釣りである。

とは言え、秋磯は私のように万年初心者でも非常に釣りやすい時期。中型グロなら大いに私と遊んでくれる。中型グロを侮るなかれ。ヤリトリの強烈さはなかなかのもの。そして最後まで諦めないクロの性格もサイズを問わず楽しめる。それから良型を釣るには…、一工夫、二工夫。あー、今週末はどのような釣り方で挑もう。釣具店で新しいウキでも買ってみますか! と独り言…。

  • 2018年10月19日(金)10時05分

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