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コラム 釣り雑学

週刊つり太郎に掲載された過去コラム

記事一覧

ヤマメ解禁間近

今週号で掲載したヤマメの放流状況を取材する中で聞いた話。佐伯市の宇目町漁協と宮崎県延岡市の北川漁協で、この度、どちらの遊漁券を持っていても、県境を跨いで釣りが楽しめる方向性で話が進んでいるそうだ。具体的には、これから内水面管理委員会にあげられ議論され、本格的には来年度からの施行となりそうだ。

釣り人にとっても煩わしさがなくなるメリットがあり、両漁協にとってもメリットがある。宇目町漁協と北川漁協はそれぞれ同じ河川の上流と下流を管轄するため、このような方法が取れるわけだ。

もうひとつ望むなら、大分川漁協と大野川漁協の遊漁券統一化である。ヤマメ釣りを楽しむ釣り人ならお分かり頂けるかと思うが、両河川の上流部は編み目のように入り乱れているため、今釣っている場所がどちらの河川上流部か分からなくなることがある。遊漁券が統一されれば、河川から河川への移動に気を使わなくて済む。ただし、こちらは河川が異なるため、実現には難しい問題が多い。

全国的にもヤマメ釣りに関する規制ができる限り簡素化されるケースが増えている。それは、近年高齢化とともに運営が難しくなっている漁協の諸事情も垣間見える。

昔から釣り人と漁協は、相容れない敵対関係のような雰囲気があったが、徐々に近づき交わろうとする動きを感じる。釣り人にとっても漁協がなくなることは困る。双方のメリットを考えた動きが加速することに期待するこの頃…。

  • 2017年02月24日(金)09時37分

クラウドファンディングで魚道

クラウドファンディングという言葉をご存知だろうか?インターネットを介して資金を集い、目的を達成するといったシステムだ。昨年、お笑いコンビ・キングコングの西野さんが、絵本の制作費をクラウドファンディングで募集し、成功したニュースが話題になった。そのクラウドファンディングだ!

実は島根県静間川で、市民団体が魚道の改修工事費用をクラウドファンディングで募集し、支援総額1,043,000円を調達した。このクラウドファンディングなら簡単にお金を集めることができると思ったら大間違い。寄付者への連絡やリターン(謝礼)など、募金を集う側の皆さんが費やした労力と時間は並大抵のものではないそうだ。私が言いたいのは、お金を集める方法が広がったということ。今までなら行政や漁協を動かし、どうにかお金を集めるといった方法だけだったが、このクラウドファンディングを利用することで、もしかするとできなかったことができるようになる可能性もある。もしも、貴方が水辺に対する思いを持っているなら、ぜひとも活用して頂きたい。

その他、高校生が魚道に植石をしたという話もある。身近な川や川魚に対する思いが、一般市民を動かしている事実に頭が下がる。一般の方よりも魚に触れることが多い釣り人として、何かできることはないかと思案するこの頃。

源流から支流、大河と変貌し、最後に海へ注ぐ川。その川が再生すれば海も再生する。そんな思いに胸が熱くなる。

  • 2017年02月17日(金)11時35分

チヌ釣り場

釣り場に着くと「あ〜チヌが釣れそうだ!」と言うベテラン釣り師がいた。釣り始めのときは冗談だと思っていたが、釣り慣れてくると漠然とこの言葉の意味が分かるようになる。如何にもチヌが釣れそうな雰囲気を醸し出す釣り場があるのだ。言葉では説明し難いが、臭いや雰囲気で感じるものがある。

一般的には潮がガンガン流れるような場所ではなく、適度に沈み瀬が点在する場所。特に今の時期は足元の水深が浅く、駆け上がっているような場所を好む傾向が強い。これが分かる始めると、雑誌やネットの釣果情報で、魚の画像はもちろん、背景に写っている釣り場が気になってくる。こうなると、立派な釣りバカの仲間入りである。

ところが、これに当てはまらない個体もいる。特にこの時期はそういった傾向が強く現れる。雰囲気だけでは当てにならないのだ。おそらく時期によってエサの多い少ないなどが関係しているのだと思われるが、なんとも気まぐれでチヌらしいと感じる。とある名人はチヌのことを「海のカラス」と呼ぶ。鳥の中でもカラスは頭がいいと言われ、人間のすぐ近くでもテリトリーとし、時には人間をあざ笑うような行動もする。それがチヌと似ているというのだ。

チヌ釣りを始めるには、チヌ釣り場を探すことからスタートする。ここで間違うと全くチヌが釣れないので厄介だ。後は臭い…。寒チヌの時期は悩みが増える理由はここにある。あ〜チヌはどこにいるのか?

  • 2017年02月10日(金)10時02分

魚の産卵期

一般的に言われる旬とは、産卵期に入った魚のことを指す。産卵する準備に入った魚は体力を蓄える意味合いから盛んにエサを捕食する。また、往々にして脂が乗って美味しい魚となるため、昔から旬の魚は普段よりも高めで取引されている。

魚釣りにおいては、盛んにエサを食べるといった意味がより重みを増し、産卵に入った時期を狙う釣り方もある。この産卵期は魚にとってもドラマティックに変化する時期。ある魚は自らの体色を変化させ、メスに求愛する。また、別の魚は体を変形させる。産卵期に入った魚ならではの行動(繁殖行動)もあり、それらを加味して魚をハリに掛ける醍醐味があるのもこの時期ならでは…。

体の変化もさることながら、どのような魚が産卵期に残っているかも重要。より警戒心の強い魚が次へ命を繋げば、やはりそれだけ釣るのが難しくなるだろうし、環境の変化に強い個体なら、のちのちはより環境の変化に適応する魚ばかりとなるだろう。そのように徐々に変化しながら長い長い年月をかけて進化してきた。それが今我々が釣っている魚の子孫だ。産卵期には大昔から脈々と続く命を肌で感じる時期。だから不必要な命は取らず、できるだけ海に返してあげたい。

この冬を乗り越えれば、いろいろな魚が産卵期に入る。これも冬があるからその季節が巡ってくる。そう思うと、この寒さもなんだか耐えられそうな気がするこの頃。

  • 2017年02月03日(金)09時42分

ワカサギに思う

休日にうたた寝をしていると、釣友から連絡が入った。「ワカサギが大漁だったので、おすそ分けするよ」との嬉しいニュース。ワカサギもさることながら、久しぶりのワカサギ豊漁に胸が踊るニュースとなった。

公魚と呼ばれるワカサギは、常陸国麻生藩が徳川11代将軍徳川家斉に年貢として霞ヶ浦のワカサギを納め、公儀御用魚とされたことに由来すると言われる。釣り人には、氷に穴を空けて釣る氷上の釣りが有名。大分県で釣れるワカサギはほぼ放流に頼っている状況で、北海道では湖と河川を行き来するワカサギもいるそうだが、大分県ではほぼダム湖内に定住していると思われる。春に向けて産卵を迎えるが、水温が低下するとともに徐々に大きな群れを形成し、比較的暖かい水域を求めて群れでスクールする。これを狙う釣りが大分県のワカサギ釣りとなる。

ちょっとほろ苦いワカサギを口にすると、その当時の風景や寒かった思い出が蘇る。数年前にワカサギ釣りに出かけた時は、一面の雪景色であった。スパイクタイヤでガリガリとアイスバーンを削りながら、冷や汗をかきながらダム湖へ足を運んだ思い出がある。暖かい部屋の中で、冬の風物詩を堪能するほど贅沢はない。

どんな釣り物でもそうだが、やはり苦労して口にした魚ほど感傷深くなる。思い出とともに味わうから、それともそれだけ貴重な味だからか…。ほろ酔い気分の中、頭の中には雪景色に舞うワカサギが鈴なりになる。

  • 2017年01月27日(金)10時29分

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