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コラム 釣り雑学

週刊つり太郎に掲載された過去コラム

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秋の釣り人

朝晩が涼しくなり、スカッと抜けるような青空も見えるようになってきた。秋本番! 徐々に山々の木々も赤く染まり始め、海の魚も一気に活発化するシーズン。松尾芭蕉は秋を~秋深き 隣は何を する人ぞ~と読み、秋の人恋しさを詠ったが、釣り人であれば解釈が異なる。いつまで経っても釣れない自分の竿とはうって変わり、隣の人は竿を曲げ続ける。~隣は何を する人ぞ~…。

また別の例もある。同じに船に乗り込んだ隣の釣り人。アタリが遠のいた時には、必ず隣でごそごそしている。~隣は何を する人ぞ~…。つまり、釣り人は隣が気になって仕方ないのだ。かく云う私はもっと酷い。気になり始めるといても立っていられず、すぐに隣の人に声をかけてしまう。「今どうやって釣ったのですか?」

秋のスカッとした空、徐々に水温も低下し始め、魚の適水温に近づいて来る時期。一気に各魚種の動きも活発化し、海の中がにぎやかになる。しかし、これも一時の宴。すぐに水温が下がって、今度は魚の動きが鈍くなる時期となる。本当に釣れるシーズンは一瞬。あとは、どうにか工夫して釣るわけだ。だから隣の釣果も気になるし、新しい釣具の情報に思わず耳を傾けてしまう。ハァ~釣り人の性とは…。

これも大きく見れば、一瞬である。小林一茶は~露の世は露の世ながら さりながら~とこの世の儚さを詠った。この一瞬を楽しむのが日本人ならば、大いにこの秋の釣りを楽しみたいと思うこの頃…。

  • 2019年10月18日(金)10時03分 New!

ハリの種類と専門性

先日、初心者の方からこのようなご質問を頂いた。「ハリの種類がいっぱいありすぎて、どれを使えばいいか分からない」。ごもっとも…。釣具店へ足を運ぶと、ハリだけで結構なスペースを確保し、いろいろなハリを並べていることをが分かる。対象魚になっている数だけ、いや対象魚の中でも釣り方によってハリが細分化された結果、膨大な量のハリが存在する状況となった。とても全てを試すわけにはいかない。ましてやどれを使えばいいか分からないわけだ。

そんな時は、対象魚が分かっていればその魚名の付いたハリを、対象魚を決めていない場合は、とりあえずチヌバリを使ってくださいとお答えした。当たらずとも遠からず。本来はハリの種類毎にいろいろな使い方があるが、後は自分にあったハリを探して頂くしかない。

このハリでも分かるように、現在の釣具は細部に渡って種類が多い。それだけ次から次へと新製品が開発されている。いわば先輩方の工夫や知恵が新製品へと具現化されている。釣具店に並ぶ商品は、いわば工夫の賜物であり、最先端の釣り文化だとも言える。だから見ているとワクワクする。

では、チヌ釣りでグレバリを使うと釣れないかといえば、そんなことはない。条件次第では全然釣れる。しかし、条件が悪いとなかなか難しくなる。専門のハリや道具とはそのように釣れる確率を上げてくれるもの。釣りは、どれだけ釣れる確率をアップ出来るかが勝負である。自然と専門の釣具に目が向いてしまうのも致し方なしか…。

  • 2019年10月11日(金)10時54分

尺アユ最盛期!

いよいよ秋。朝晩も涼しくなり、渓流釣りも禁漁期間となった。となる友釣りはラストスパート。産卵を迎える前の良型アユ狙いで、連日釣り人が入川しているとの話を聞くようになった。

特に今年は、シーズン初期が振るわず、台風などの影響もあり、なかなか川に入ることができない日々が続いた。そのため、残ったアユがスクスクと成長し、尺アユが連発しているといった最高のラストを迎えているようだ。

「まだサビも入っていないアユが多く、まだまだ狙えそう」とは、地元の釣り人のコメント。そうなのだ! 年々アユの産卵期はズレていて、今年も10月後半から12月上旬にかけてが産卵期となりそう。ピークは11月中旬と予測している。となれば、まだまだ友釣りはこれから…。大いに楽しんで頂きたい。

このようなアユの産卵期のズレは、他の魚にも影響する。スズキの遡上時期も変わるだろうし、落ちてきた稚魚を求めて河口に集まる青物の時期もズレる全ての事象が他の動きに影響を与える。まるで鏡のような水面に水滴を垂らしたように、波紋は広がり、隅々まで影響するわけだ。

これを体験として知っている釣り人は強い。いろいろな魚釣りをすればするほど、こういった状況は入るため、今年の狙い場や狙い時をいち早く察知(想像)することができる。何事も実体験に叶うものはないと痛感する瞬間だ。好きな釣り物以外の情報を拾うことは、幅の違いを生むかも…。この魚の名前は何ですか?大分沖でタイラバを楽しんでいる時に釣れました。

  • 2019年10月04日(金)10時03分

天気と大漁

「週末ごとに天気が悪く釣りに行けない」と今年も釣り人のボヤキを多く聞く。昨年の夏場も同様の動きをしていただけに、数年これが続くと非常に困る! あ~海神様、好天の週末を与えたまえ~。

ボヤキはともかく、気になるのはこれだけ天気が悪い日が続くと釣りだけでなく漁獲高も減ってしまうのでは? といったこと。これについて面白い論文があった。東北区水産研究所・混合域海洋環境部・生物環境研究室の齊藤さんが書いた「天気と大漁」という論文である。

この論文によると、「近年の日本沿岸での漁獲高(特にマイワシ)は、日本からはるか数千キロも離れた海域の気象の変化が、数十年周期の大漁・不漁の原因となる」と説いている。ご存知のように日本の太平洋沿岸は黒潮の影響を大きく受けている。大分県ももちろんである。そんな黒潮は、北太平洋中央部の風の影響で温度が上下するらしい。そして、この黒潮の水温の上下が魚類の動きに大きな影響を及ぼす。ついでに、気象にも影響を及ぼすといったもの。数十年当たり前と思っていたことが当たり前ではなくなって来た現れが、引いては釣果へとつながっているわけだ。

近年はこの論文をから考えを更に進めて、予測を立てる方向へと動いているようだが、当然我々釣り人の釣果にも直結する問題。海神様が機嫌を損ねると、大きな影響があることを改めて知った。我々一人ひとりの力は小さいが、それでもできることはあるはず…。海神様を怒らせないために…。

  • 2019年09月27日(金)10時27分

釣りの師匠と弟子

江戸の小話に「釣りの先生」がある。【つり、おしえます】と書かれた看板を見つけた男が、「どうかわたしを、弟子にしていただけますか?」と先生に頼み込む。そこで、先生は、男に2階へ上がって釣り竿から糸を垂らすように指示する。先生は下から糸を引っ張り、「これは何の引きかな?」と問う。「わかるともハゼだ!」、「いやいやこれはキスだ」との押し問答が繰り広げられるといった内容。

結局のところ釣りの先生は「見どころなし」として男を弟子にすることはなかったが、どうも最初からその気がなかったのでは…と思うのは私だけか?

ところで、魚釣りは本当に感覚の世界だけに、仕掛けや釣り方を教えてもらっても、最終的には自分の感覚で覚えていかなければ行けない世界。ルアーのアクション、仕掛けの流し方、アワセのタイミング。それら全ては感覚である。また同じ魚でも状況が変わればアタリ方も変わる。私なども男と同様に、「残念ですが、あなたには見込みがありませんね。釣りは、あきらめなさい」と言われ兼ねない。それほど奥深く単純には理解できない。

だからこそ、やはり釣りクラブに入ることをオススメしだい。釣りの諸先輩方が、いろいろなアドバイスをくれるだけでなく、マル秘のテクニックを教えてくれるはず。これはネットに流れる情報とは情報の濃さが違う。

近年は人間関係を嫌い単独行動の釣り人が増えているが、一歩先に行くには一考の価値があると思うが…。

  • 2019年09月20日(金)10時09分

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