TOP ≫ column-TOP ≫ コラム 釣り雑学

コラム 釣り雑学

週刊つり太郎に掲載された過去コラム

記事一覧

魚の締め方

数年前に、東京のTV 局から本誌が「YouTube に出している動画を使わせて欲しい」との依頼が入った。なんでもフランスで日本料理を提供している亭主が弊社のアップロードした動画で、神経締めをマスターして、それを元にお店を出した経緯があったそうだ。グローバルな時代を痛感したとともに、動画の威力を感じた次第。

時は流れ、釣り方から魚の締め方、料理までYouTubeで何でも閲覧できる時代となった。それこそ神経絞めを初めて見たのは、20年ほど前。大分のアジ・サバ釣りの取材に行った際に、船長から教えてもらったのが初めてだった。見よう見まねで他の魚にも試すようになり、今ではほぼどの魚でも神経締めをしている始末。

魚の締め方は、主に3種類ある。氷締め、活き締め、神経締め。やはり一番手間がかかる神経締めが一番美味しく持ち帰ることができるわけだが、それでもこの締め方が一般的に広まったのはYouTube の力が大きいと感じる。近年は更に進んで、水圧で神経毎抜き取る方法もあるとか…。魚を美味しく頂く工夫はますます進化していく。

ここでちょっとアドバイス。神経締めした魚はキンキンに冷やしたクーラーには入れないこと。逆に旨味成分が染み渡らずに、神経締めしたメリットが半減してしまうためだ。後は、食べる人の好み次第。魚の締め方ひとつとっても、どれが好みに合うかは人ぞれぞれ。ここまで考えて釣りをすると、本当に楽しいのだ。

  • 2020年11月20日(金)09時11分

塩分濃度と適水温

インターネットが普及したことで、いろいろ便利にもなっている。先日、ベテラン釣り師から「google アプリの中にあるgoogle レンズがスゴイ!」と連絡が入った。撮影した画像から魚種などを特定してくれる機能がスゴイ!これで魚図鑑などが必要なくなるのでは?

GPS の測定や塩分濃度の測定といった器材も手軽に使えるようになり、趣味の世界でも科学的な分析ができる時代になっている。とあるブログで東京湾と佐伯市蒲江の塩分濃度を比べる内容があった。それによると、東京湾の海水:31 PSU、蒲江港:34.6 PSU との結果。一般的には約3.5PSU といわれる塩分濃度だが、やはり地形や環境によって上下する。おそらく東京湾の塩分濃度が低かった原因は、河川の流入によるものと思われる。

雨が降り、河川から真水が流れ込むことで、海域の塩分濃度が下がる。大分県で言えば、別府湾や佐伯湾などは顕著に塩分濃度が下がる傾向がある。また、湾内と沖でも塩分濃度が異なる。とある実験では、塩分濃度が31 ~35PSU の間になくても、その魚の適水温範囲ではあればある程度は生存可能であるが、適水温から外れると途端に浸透圧の調整機能が狂い、死滅する個体が増えるそうだ。この結果からも適水温の範囲に海の環境があることが何よりも重要なことが分かる。

微妙なバランスの元、今の自然があることを感じる。そしてそれがこれからも続くことを願ってやまない。

  • 2020年11月13日(金)09時11分

釣りという罪

朝から1回もアタリがない。ツケエも盗られない。思考は何度も行ったり来たりを繰り返し、いい加減どうやっていいのか分からない。あー、ロッドを圧し折りたくなる。魚はどこへ行った! 釣りなんか止めだ!!魚釣りをやっていると、何度もこのような気持ちに遭遇する。自然への敗北感、釣れない苦痛…。だが、なぜかまた釣りにでかけてしまう。

偉大な作家・ヘミングウェイは「二つの心臓の大きな川」という短編小説で、ニックという青年が鱒釣りをする風景を書いた。ただそれだけ。だが、その背景には、戦争から帰還してきたニックの精神的状態を釣りを通して表現している。実に巧みに行間にその心情を潜り込ませている。傑作であることは間違いないこの短編小説に、釣り人の心情が生き生きと描かれている。

なぜ釣りに出かけてしまうのか? その答えは人それぞれが持っている。決してひとつの答えがあるわけではない。だが、その背景には「また」、「それでも」、「どうしても」釣りに出かけたいとの渇望が存在する。その渇望は、食欲や物欲とは異なる「自己実現欲求」だと感じる。自分の世界を自然と同化させるその作業で、社会的なつながりや承認を超えて、自分の目的のみを満たす活動。それが釣りだ。

何年も釣りに出かけても止められない釣り。それは本当の自分を探す旅であり、それを表現する場でもある。本当に罪な趣味でありレジャーだとつくづく感じる。

  • 2020年11月06日(金)09時11分

魚に会いに行く

キングサーモンで有名なアラスカでは、毎年5月頃から遡上を始め、最後にシルバーが8月に入って来る。レインボートラウトやドリーバーデンをはじめスチールヘッド、レイクトラウトなど前出の魚はいつでも狙えるが、サーモンとなるとシーズンが限られるわけだ。

沖縄などで釣れるキハダマグロは、周年狙うことができるが、ベストなシーズンで言えば4 ~ 6月、9~ 10月頃となる。台風シーズンは出港すらできないからだ。このように特定の魚に関しては、その時期を狙って会いに行かなければならない。また禁漁になるとアユやヤマメには出会えない。他の時期ではダメなのだ!

そう考えると魚釣りに出かける行為は、その時々の特別な魚との出会いであり、出かけない限り巡り会えないわけだ。そして、その魚との出会いは一生思い出される。瞼を閉じるとその時の感動が蘇り、興奮してくる。一人でお酒を飲んで居る時、釣具のメンテナンスをしている時…。

魚に会いに行くとはそんなものだ。もっとベテランになると「魚とお話しに行く」とくる。ここまで来ると狂人である。さながら糸電話のようにロッドとラインを通して魚と話をする。その姿は一見ただボーッとしているように見えるかも知れない。でも、その人にとっては貴重な時間を割いて来た魚との出会いの時間だ。

釣りを通し、魚や仲間と出会える時間。豊かな人生を送る上では、仕事と同様に重要な時間と言えそうだ。

  • 2020年10月10日(土)09時11分

磯釣りのシーズン

馬肥ゆる秋。高く澄み渡った秋空が広がると、いよいよ磯釣りの季節。今年は例年よりも早くスタートしたと思ったが、思いもよらぬ黒潮の接岸で、大分県南の磯はのきなみ水温が上昇。少々エサ盗りが増えたとの情報もあるが、それでも、磯釣りには絶好のシーズンとなる。最後まで諦めないクロの引きを堪能するには、この時期が一番オススメとなる。

およそクロの適水温は18 ~ 22度と言われる。それ以上いでも以下でも活性は鈍る。クロのサイズに関係なく、活発に泳ぎ回るので、この時期はもっぱらコッパグロを避けて良型グロを狙うことになる。複雑や潮や地形を考慮し、コッパグロを遊動。しかし、5分後にはまた異なる潮が流れ状況も変化する。刻々と変化する自然に頭の中の思考が追いつかない…、そんな経験もクロ釣りならでは。

クロは潮を釣れ! と言われるように、クロは潮筋で釣れることが多い。そこでマキエとツケエを同調させることができればいいわけだが、これがなかなかうまくいかない。思考の連続、明暗が脳の中で入れ替わり、気づくとアッという間に時間が過ぎる。それが秋の磯釣りだ。

「釣りに出かけると仕事や悩みを忘れ頭がスッキリする」。目の前のことに集中することで頭の中をリセットでき、明日への活力がみなぎる。だからまた釣りにでかけてしまうわけだ。これではどちらか釣られているのか分からない。いつまでたっても止められない。

  • 2020年10月23日(金)09時11分

つり太郎SHOP

- PR -

世界初の花粉症対策マスク ノーズマスクピット 14個入り

●ノーズマスクピットは世界初の花粉症対策マスクです。 ノーズマスクピットは従来の顔を覆うマスクとは違い、ノーズマスクピットのフィルター部分を直接鼻に差し込んで使用しますので、顔の表情も見え、会話や食事も普段通りに行えます。 顔を覆うマスクをしないので、女性の方の化粧崩れやマスクによる息苦しさなどもありません。●バイオインターナショナルのノーズマスクピットは、ボーケン法による試験で『花粉通過率0…

ダイワリール特集

EXIST 1003H ネイティブカスタム

無類のパワーと滑らかさ。REAL ENGINE(リアルエンジン)圧倒的なパワー、シルキィな回転性能を生み出しているリアルフォーの駆動系。高精度なスーパーメタルボディーに包まれたデジギヤ、サイレントオシレーションが静謐にして力強い巻取りを可能にし、リールの心臓ともいえるドライブギヤーを大口径BBで支持するエンジンプレートが理想的なレイアウトをもたらしている。快適さが倍加する操作性。-REAL CONTROL(リアルコントロー…

アウトドア&フィッシング ナチュラム 提供:アウトドア&フィッシング ナチュラム
VIEW 本誌最新号をネットで読む
最新号を毎週火曜日に更新

毎週木曜日発売

表紙
バーコード